完璧主義で完全なものを追い求めて動けない人がいます。
私も昔は割とそのタイプで、完璧にならないならやらない。
完璧を目指しすぎて結局振り返ると何もやれていないなんていう時期がありました。
ほとんどのことって実は完璧にできることって無いんですよね。
だから、頭で考えているだけで、何も進められない。
本当は普通のことでも80点取れれば優秀で、100点満点取れることなんて滅多にありません。中には2、3割できたら超優秀なんてこともあります。(野球なんてそうですよね?3割バッターは優秀です)
そこに気づいた時心が楽になりました。
考えてみると、私は子供の頃完全に整った顔とかが怖くて仕方無いという性質を持っていました。
どこか、崩れている、バランスの悪さがある方が愛着が湧くタイプでした。
自分がそんな人間なのになぜ完璧主義者だったのだろう?
別に完璧なものが好きじゃないし、求めてもいない。
ある日、全然完璧じゃなくて良い気がしてきたのです。
音楽も同じです。
いわゆる様式美を持った音楽ももちろん素晴らしいのですが、ぶち壊すような音楽にも魅力があります。
70年代のハードロックや、パンク、90年代のグランジなんてかなり破壊力があります。
演奏的に優れているかというとそうではありません。歌唱的にも優れているのかどうかはわかりません。
ただ、人の心を動かすという意味では最高のパワーを持っていて、何か心の中から衝動を沸き起こさせる物だったりします。
いわゆる完全に整った、和声的に正しいとかではなく、心から湧き出た音を奏でているような少しバランスが崩れている。不器用な感じがするそんな音楽に心惹かれます。
「ミカンセイ」に込めた思い
実はこれには複数の意味を込めています。
一つは「未完成」
荒削りでもいい、完璧じゃなくてもいい、作りかけでもいい。いつか完成という到達点に向けて、走り続ける。永遠の未完成でありたい。
と、いう思い。
もう一つは、くだらない話ですが、
私のあだ名が昔から「みかん」だったから。幼少の頃から何度も引っ越して環境が変わっているのに、なぜかどこでもあだ名が「みかん」でした。
そんな「みかん」が制作する物だから「みかん制」
それとこれはこじつけになってしまうかもしれませんが、
昔、テレビ番組の何かのコーナーで「ミカンせいじん」というのがあってそれが観ていてもなんだかさっぱりわからなくて…。
でも、なんだか知らないけど惹かれてしまい、何度も観てしまう。
そんなふうによくわからないけどいつの間にかハマってしまうような魅力のあるものを作れたら良いなと思いもあったり、なかったり(笑)
そんなこんなで、未完成状態でもさらけ出す。
ミカンセイレコーズ始動です。